水メジャーとは?1分でわかる「水メジャー」ざっくり解説

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Closeup photo of woman washing hands in a city fountain. Young woman drinking clean water from the fountain in Rome, Italy
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水メジャーとは?

水メジャーとは、民営化された世界各国の水道事業の市場において大きなシェアを占める巨大企業のこと。

水メジャーの種類と企業

水メジャーの中でも、フランスのヴェオリア・エンバイロメント、スエズ・エンバイロメント、イギリスのテムズ・ウォーター・ユーティリティーズは「3大水メジャー」とされています。

水道事業は、大きく「部品・機器製造」「装置設計・施工」「事業運営・保守管理」に分類することができ、それぞれに強みを持ったグローバル企業(=水メジャー)が他にも存在します。

全体にわたって強い企業

ヴェオリア・エンバイロメント

スエズ・エンバイロメント

GEウォーター&プロセス・テクノロジー

「部品・機器製造」〜「装置設計・施工」に強い企業

シーメンス・ウォーター・テクノロジーズ

ダウ・ケミカル

「装置設計・施工」「事業運営・保守管理」に強い企業

テムズ・ウォーター・ユーティリティーズ

ハイフラックス

ケッペル

斗山重工業

ブラック・アンド・ビーチ

なぜフランス企業が強いのか?

3大メジャーのうち、ヴェオリア・エンバイロメント、スエズ・エンバイロメントの2社はフランス企業です。これは偶然ではなく、フランスの地理的特徴と歴史が関係しています。

フランスは自治体の規模が小さく、人口約6700万人に対し、自治体数は3万7000あります。しかもそのうち9割の自治体は人口2000人足らず。そのため自治体は、都市交通、廃棄物の収集や処理、上下水道などの行政サービスを独自に行うことができず、民間企業に任せる必要がありました。

2007年まで大統領として活躍したシラク元大統領は、パリ市長時代に市内をセーヌ川で二分し、片方の水道事業をヴェオリアに、もう片方をスエズに任せました。その結果、両者は水道事業のノウハウを蓄積していきました。

その後1980年代になるとフランスの国内上下水道市場が飽和。そこで海外進出を図ったヴェオリア、スエズは先行者の利を活かして、世界の民営化された水道事業のほとんどを握り、「水メジャー」「ウォーターバロン(水男爵)」などと呼ばれるようになっていきました。

かつては英国のテムズウォーターを含み、3大メジャーと呼ばれましたが、現在テムズウォーターは国内に特化して事業を行っています。

さらに、2021年にはヴェオリアがスエズを総額約260億ユーロ(約3兆4000億円)で買収し、ついに世界最大の水メジャーが誕生しました。

 

水メジャーは、グローバルに事業を展開する大手水道事業会社を指すが、現在は実質ヴェオリアの1強。

 

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ちゃいこふ

IT企業→ビジネスマッチングの会社で働く25歳。
リサーチ業務を通して、日々いろんな業界の基礎知識を吸収中。
初心者でもなんとなくわかった気になれる用語辞典を目指してます。

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